コゴメウツギ

コゴメウツギ (2024.9.10 香美市)

コゴメウツギ (2024.9.10 香美市)

コゴメウツギ (2024.9.10 香美市)

コゴメウツギ (2024.9.10 香美市)

 コゴメウツギも蛇紋岩地帯に好発する植物で、香美町から高知市北部を通りいの町まで続く帯状の蛇紋岩地帯には必ず出現する。ほんの僅かな露頭でも律義に生え、地質が変わるといなくなるのでとても関心する。直射日光の当たる環境下では葉の向軸面に強い照りが出て、葉身は小さくなり、葉脈が皺状になって立体的な印象を受けるが、陰になる場所では同一株でもツヤが無くなり、葉はやや大きくなり、葉脈は皺状にならず平面的な印象になる。果実は高温のためか成熟前に傷んだようだ。

 蛇紋岩地帯と標高1000 mを超える緑色片岩地帯の植物相にはいくつかの共通点が観られる。具体的に、いの町本川地区の寒風山などがそれに当たるが、そこにもコゴメウツギが生えている。また、ケスゲ、ホソバシュロソウも共通する。低地の蛇紋岩地帯にはトサトウヒレンが出現するが、高地の緑色片岩地帯ではオオトウヒレン、ミヤマトウヒレンが出現する。またオトギリソウ属植物についても、低地ではトサオトギリが、高地ではタカネオトギリ、ナガサキオトギリが出現する。アルカリ性の土壌に関係するという仮説は、石灰岩地帯に必ずしもこうした植物が出ない点で行き詰まる。共通する植物について、低地と高地で差異が無いか、よく検討する必要がある。

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